「最近、口がスムーズに開けられるようになったんです!」
そんなうれしい声を、ピラティスを継続されているお客様から頂きました。
実は、顎関節(がくかんせつ)と姿勢は深く関係しているため、
ピラティスによって姿勢や筋肉のバランスが整うことで、
顎まわりの不調がやわらぐことがあります。
顎関節って、どこにあるの?
口を開けたり閉じたりするときに動く「顎の関節(がくかんせつ)」は、
耳のすぐ前にあります。
そしてその少し奥には、バランスを感じるセンサー
(平衡感覚/体がグラグラしないように、まっすぐ立ったり、ふらつかないように教えてくれる場所(=バランスを感じるところ)」)
が入っている

顎関節と内耳は、どちらも「側頭骨」という同じ骨の中に存在しています。
顎関節は「下顎窩(かがくか)」というくぼみに位置し、
内耳は、同じ骨の中でも「錐体部(すいたいぶ)」という部分に収まっていて、
バランス感覚や聴覚を担う大切な器官です。
つまり、顎関節と内耳は構造的には別物でも、骨を共有する非常に近い関係にあります。
顎関節の不調や咀嚼筋の過緊張、そして姿勢の崩れなどによって、顎関節の動きに制限がかかると、
それに伴って側頭骨にもわずかなストレスや歪みが生じることがあります。
内耳はこの側頭骨の中にあるため、平衡感覚やバランスにも間接的な影響が及ぶことがあるのです。
だからこそ、顎関節の不調がめまいやふらつきなどの原因になっていたり、
逆に姿勢を整えることで、顎の動きとバランス感覚の両方が安定してくることもあるのです。
ピラティスができること
ピラティスでは、身体の深層にある筋肉(インナーマッスル)を丁寧に目覚めさせながら、
頭部・胸郭・骨盤のアライメント(位置関係)を調整し、
不要な緊張をゆるめ
滞っていた動きを自然な方向へ導いていきます。
その結果、「口が開けやすくなった」という変化に加え、
「顎まわりが軽く感じられるようになった」とおっしゃる方も多くいます。
これは、顎の周囲にある咀嚼筋や側頭筋などの緊張がゆるみ、
関節や筋肉が本来の自然な位置に戻ってきたサインとも言えるでしょう。
それは単なる「見た目の変化」だけではなく、
体の使い方そのものが、内側から変わってきた証拠なのです。
以下は、当スタジオに通ってくださっているお客様から頂いた実際のお声です
こんにちは。
いつもレッスンありがとうございます。
顎関節ですが
【症状】
1度に大きく口を開くことが難しかった。
大きく開ける際は、少し開けてから2段階にして開けるかんじです。
その際、カクッとなる感覚があります。
【現在】
いつから症状が軽減されたか
はっきり意識が無いのですが、
以前よりスムースに口が開けられていることに気付きました。
現在は1度で大きく口を開く事ができています。
カクッとなる感覚も軽減されています。
こちらのお客様は、ピラティスを始めて8ヶ月目でこのような変化を実感されました。
では、なぜピラティスが顎の症状に影響を与えるのでしょうか?
ポイントは以下の3つです。
① 姿勢が整い、顎関節の位置が安定する
猫背やストレートネックなどの姿勢不良は、顎関節に余分な負担をかけます。
ピラティスによって背骨のアライメントが整うことで、顎関節の負担が減少します。
② 呼吸が深くなり、顎まわりの緊張がゆるむ
ピラティスの呼吸(胸式ラテラル呼吸)は、横隔膜と舌骨筋(顎まわりの筋肉)に関係しています。
呼吸を整えることで、顎まわりの筋肉の緊張が緩和されやすくなります。
③ 体幹が安定し、噛む・話す動作がしやすくなる
体幹(コア)が安定すると、首や顎に無駄な力が入らず、
全身の連動で自然な咀嚼や発声ができるようになります。
まとめ
✔ 顎関節は、姿勢と深くつながっている
✔ 姿勢の崩れは、顎関節に負担をかける
✔ ピラティスは、姿勢と呼吸の両面からアプローチし、
顎関節の状態にも良い影響を与える
今回ご紹介したお客様のように、はっきりと自覚していなかったけれど、
ふと気づいたら改善していたというケースも少なくありません。
「顎がカクカクする」
「口が開きにくい」
といった症状にお悩みの方も、
まずは姿勢を整えることから始めてみませんか?
ピラティスは、単なるエクササイズではなく、
「動ける身体」「話しやすい身体」「噛める身体」
をつくる土台にもなります。
姿勢を整えると、所作も整う
姿勢を整えることは、単に「背筋を伸ばすこと」ではありません。
それは、呼吸・発声・咀嚼・歩き方・話し方といった日常動作を、美しくしなやかに変えていくこと。
姿勢が悪いと、顎が下がってしまうために、
つぶやくように話すようになり、
はっきりと発音ができなくなってしまいます。
大人の女性こそ、自分の体を大切に整えることで、
静かに自信がにじみ出るような所作の美しさを手に入れることができます。
もし今、口の開けづらさや顎の違和感を感じていたら、
それは「姿勢を見直すサイン」かもしれません。

バレエで美しく踊るために必要なこと
柔軟性より大切なのは「骨格の理解」でした
「もっとしなやかに踊りたい」
「ターンアウトをきれいに開けるようになりたい」
そんな想いでバレエを始めても、
頑張れば頑張るほど腰や股関節を痛めてしまうこと、ありませんか?
実はそれ、努力不足ではなく体の構造に原因があります。
あなたの股関節は、どんなタイプですか?
バレエの基本「脚を外に開く」ターンアウト。
けれど人によっては、骨そのものの構造上、
この動きが苦手なタイプが存在します。
たとえば、股関節を作る大腿骨には
「前捻角(ぜんねんかく)」というねじれ角度があり、
これが大きい人ほど脚は内に向きやすく、外に開きにくい特徴があります。
つまり、柔軟性で無理に開こうとすると、
本来動かしてはいけない仙腸関節まで一緒に動かしてしまい、
腰痛や股関節痛の原因になってしまうのです。
だからこそ、必要なのは「骨格に合った動き」
バレエで美しく踊ろためには、
まずは自分の骨格に合った可動域と使い方を知ることが大切です。
トモミピラティススタジオでは、
股関節・骨盤・背骨のつながりを細かく分析し、
あなたの身体に合ったターンアウトの準備や、
インナーユニットを使った安定した動きを引き出します。
強さと柔らかさが共存する体へ――
それが、無理のない美しさをつくる一番の近道です。
ピラティスで変わる、バレエの「見え方」
骨格に合った動き方を身につけると、
レッスン中に感じていた違和感が消え、動きが軽くなります。
柔軟性に頼らず、身体のつながりで美しく踊る。
それが、年齢を重ねてもバレエを楽しみ続けられる体の条件です。
バレエを長く、しなやかに続けるために
トモミピラティススタジオは、
バレエを美しく踊るための秘密の下地づくりの場所。
身体を整えるからこそ、
レッスンがもっとしなやかで、もっと美しくなる。
安心して踊りつづけられるように。
バレエを愛するすべての女性に寄り添う、
やさしい居場所でありたいと思っています。
Tomomi Pilates Studio
毎月26が次の月のご予約開始日となります。
26日を過ぎても24時間365日いつでもご予約いただけます。
ぜひご利用くださいね。
電話番号: 048-972-6802
所在地 :埼玉県越谷市南越谷4-11-2 ウェストスクエア5C
営業時間:9:45〜19:30